一体なぜ…3月に離婚が増えるわけとは?
厚生労働省によれば1年のうち最も離婚件数が多いのは3月だ。
厚生労働省の「離婚に関する統計」によると、離婚件数の年平均は毎月2万928件だが、3月は2万5888件となっている。
離婚する夫婦にも性格の不一致や、浮気や不倫など理由はさまざまなはずなのに、なぜ3月なのか?
それには心理面が大きく影響しているのかもしれません。
離婚を切り出すのは年末?そのタイミングとは
離婚話が最も多くなると考えられるのが年末。
これはスッキリした気持ちで新年をスタートしたい心理や、4月という新生活がはじまる時期に合わせ、周囲への報告や準備、子どもの転校や氏名の変更などを見据えたことが要因にあるように思えます。
そこから話し合いによるタイムラグから年を越して新生活が始まる3月に集中しているのかもしれません。
また、3月は新年度を迎えて転勤などで単身赴任になることもあり、そうなる前に結婚する人が多いのも1つの理由とも言えます。
経済的な事情による年内離婚の回避
離婚すると決まったが、年内に離婚するより年が明けて離婚したほうがいい。
専業主婦の夫婦の場合、12月31日まで婚姻関係が続いていれば、その年は配偶者控除の対象となるため、税金面では得です。
調停や裁判離婚ではなく、あくまで円満に話し合いで離婚となっているのであれば、離婚するにもお互い得な方法をとった方がいいですよね。
円満離婚の日とは?

11月22日は「いい夫婦の日」で婚姻届けを出す人が多いものですが、離婚するにも特別な日があるって知っていますか?
それは2月29日で、「ふたりにふくあれ」と読んで、4年に1度の円満離婚の日と言われています。
1年で一番離婚する件数が少ないのは11月
では離婚件数が少ない月も確認しておきましょう。
年間で最も離婚件数が少ないのは11月ですが、月別の離婚件数では3月が目立って多い以外は僅差と言えます。
離婚の原因はさまざまなはず、すぐにでも離婚したい人や計画的に離婚を考えている人、長年我慢してからの熟年離婚などもいるでしょう。
しかし、それがどのように離婚件数に結びつくかはっきりはわかりません。
まとめ
離婚については春が比較的多く、離婚の危機に瀕している人は春が重要な時期と言えそうで、生き方が多様化した現代では離婚に対する考え方は大きく変わっていくものです。
長年連れ添ってきた夫婦でも離婚するなら現実を見据えて準備をすることも必要です。
3月に離婚が多い背景にとしては税金や生活面の問題も多くあり、その影響度合いによっては夫婦それぞれの思惑があるのかもしれません。
願わくば離婚しなくてもいい関係が築けるといいですね。